ここまでお話してきたように、体色・体の表現・尾びれの表現の順で表現していると、まるで落語のジュゲムのようになってしまう、複雑な品種のものがでてきてしまいます。
そこで、十把一絡げで愛称が名称になっている品種もあります。
そんな品種を参考までということでご紹介いたします。
ギャラクシー
通常の品種名で表現をすると、プラチナ・コブラ・グラスとなるところでありますが、初期の段階で尾びれが綺麗に揃わず吹流し状になってしまていたようで、プラチナに光る吹流し≒流れ星という訳で、ギャラクシーという愛称が認知されて品種名になっています。

ピングー
品種というよりはタキシードの抑制因子です。 タキシードを抑制することで独特な色合いを表現するものです。
その色合いが綺麗なピンク色であることから、ピンクグッピー→ピングーと呼ばれています。
固有の表現に付いた品種名です。

ウィーンエメラルド
品種名からでは、いったいなんのことやら判らないですよネ。
もともとはヨーロッパから輸入された品種らしく、腰のところのメタリックなグリーンが印象的な品種というような意味合いです。
なぜこの容姿を見てウィーンエメラルドダブルソードと言わないのか?
それはこの品種が、ダブルソードではなくトップ付きボトムだからです。
グッピーの名前はなかなか侮れないです。

メデューサ
品種名としてはほぼ意味不明なのですが、表現はギャラクシーに良く似ていますがまったく違った構造によってこうした表現が作られています。
通常の品種名で表現するとすれば、プラチナソリッドバイカラーレースとでもいうのでしょうか。
基本的な構造がなかなか掴めずにだんだんと表現が変わってしまい、現在では初期の独特の表現が見られなくなっているのが残念です。

プラチナショッカー
品種名としてはこの品種も意味不明なのですが、最近注目度の高くなってきた品種です。
でもとはシンガポールの輸入グッピー出なのですが独特の風貌と複雑な遺伝的な表現がマニアを魅了しています。

ルブラ
この品種は私どものオリジジナル品種です。
この画像は同じ固体を角度を換えて撮影したものです、体の半分腰までの色合いにご注目ください。
色合いが微妙に変化している事がお分かりいただけると思います、こうした表現をルブラ表現と呼んでいます。
この固体はRREA種ですが、普通体色でも同様の表現が得られます。
大変に美しい新しいグッピーの表現です。

エンドラーズライブベアラーズ
人気のある品種です、ベネズエラからのワルド品種です。
ライブベアラーズ(胎性魚)というように現在のところグッピーとは別種に分類されていますが、グッピーとは簡単に交配できます。
サイズはあまり大きくはなりませんが独特の強いオレンジ色を持っており水草水槽には大変に映える品種です。
簡単にグッピーと交配出来るために本来の原種そのものの流通が少なくなっているのは残念なところです、このエンドラーズというネーミングは発見者の名前と聞いています。

まだまだ特殊なものもおりますので、徐々に追加していきます。