やはり水槽に水草を植え込むのは美しいものです。
ただしなんでも良いという訳ではなく、グッピーの水質にあった水草でなくてはなりません。
ではどんな水草が良いのでしょうか?

ウォータースプライト

古くからグッピーにはウォータースプライトと言い続けられて来た水草です。
水の妖精とは良い名前を付けたもので、大変に育て易く低光量でも育成できグッピーに合った弱アルカリ性の水質でもどんどんと育って行きます。
水面に浮かせる事で稚魚に最適な環境を提供してくれます。
が、最近販売されているものは、乱暴な生産により水中化できなくなってしまったものが大半で、必ず水中葉での購入が不可欠です。
私のところでは昔からのタイプが保存販売されています、きれいな萌葱色の美しい水中性シタです。

またこのウォータースプライトはただ丈夫だからグッピーにいいという訳ではなくグッピーを飼育していく上でグッピーにあった水作りに一役も二役もかっていることが最近明確に解ってきまして、グッピーを状態良く飼育していく上には不可欠な水草といえます。


アメリカンスプライト

ウォータースプライトの葉が細かく切れ込んだような、繊細な水中性シダです。
ウォータースプライト同様大変に育てやすく、グッピーの飼育に向いています。
この品種も乱暴な生産により水中化できなくなってしまったものが大半で必ず水中葉での購入が不可欠です。
水中化出来る昔からのタイプは本当に丈夫なものです。
現在販売されているものはベトナムタイプといわれるもので、きれいに水中化すると葉先が尖りいくらか下側に向きます。

 


ハイグロフィラ

きれいな萌葱色の有形草です。
たいていの水質に適応し、低光量でも育ち扱いやすいものです。
現在販売されているハイグロフィラといわれているタイプはタイランドタイプというもので、高光量で育成すると葉は少し黄色から茶色ぽい色になり割合大きめの葉になります。
やはりグッピーの飼育に向いています。

 

 


ウォーターウイステリア

水中化するとまるで春菊のような表現になりますが、これで水上葉は切れ込みの無い卵型をしています。
これも古い品種で本当に丈夫で、放っておけばゆっくりと成長していきます。

 


ヘテランテラ

ハイグロフィラよりも葉先が少し尖った感じでやわらかい葉をしています。
ヘテランテラは先端部分を5cmくらいにカットして5〜6本まとめて植え、前景草としてつかえます。
低光量で栽培すると成長もゆっくりで上手い品種です。
水質にもうるさくなく、グッピー飼育が中心でも気を遣わず、おすすめできます。

 

ここからはグッピーの仔が隠れるように

マツモ

いわゆる根無し草です。
水面にうかべるだけでどんどん成長していきます。
生まれた稚魚はすぐに水面を泳ぐため、こうした水面で成長する水草は稚魚の保護に大変向いています。
意外と状態の良いものが少なく、ゆったりと栽培されたものの方がトラブルは少ないです。


ウイローモス

水中性の水ゴケです。
とにかく丈夫で、稚魚の隠れ場所を提供するのにはピッタリです。
かなりの低光量でも育成可能で、ワイルド系品種の自然繁殖にはマツモと合わせてお勧めです。
この濃いグリーンはなかなか綺麗です。

 

 

まだ色々な種類がありますが、簡単で手のかからないのはこんなところでしょう。