
■先日は、お客様からメールにて、
「これなにって」
ご質問をいただきました。
そうですよね、リスト上にいきなりサンゴ砂と言われてもですね。
海水魚でもないですしね。
元々はサンゴの死がいが波に洗われまして海岸にたまったものです。
どういう働きがあるのかと言いますと、飼育水中にサンゴ砂を入れますと飼育水がだいたいのところで、PH値で7.0〜7.6近辺になります。
グッピーを飼育するのに適正な水質になるわけです。
これはサンゴ砂の主成分が炭酸カルシウムで水と反応して水をPH値で7.0近辺の弱アルカリに保つ働きがあるのです。
貝殻や石灰岩も同様に働きはありますが、多穴質のサンゴ砂は溶けだしが良く扱いやすいのです。
ただしどんな水でも弱アルカリ性になる訳ではありません、水質が弱酸性〜中性の場合のみで水質がアルカリ性の場合はPHを下げる働きはありませんので出来ましたら最初にお使いになる際、水道水なり飼育水なりPH値を測定しておくと理想的です。
まぁアルカリ性の水にサンゴ砂を入れても何の変化も起こらないのでグッピーに害になるようなことは基本的にはありませんので神経質になることはありませんが。
サンゴ砂の適正な使用量は、特殊におつかいになる水が酸性に傾いていない限り60リットルの水槽にひと掴みくらいです、この辺はラフでかまいません、粗めのものが良いです。
ひと掴み以上お入れになりましてもPH値には変化がありませんが、水槽底面一面にサンゴ砂だけというような使い方はさけてください。
沢山使用する場合は四国砂などと必ずませて使用しサンゴ砂の分量は使用する砂全体の20%までに留めてください。
サンゴ砂のみ使用の場合はPH異以外の水質的な要因が不安定になり、グッピーにはマイナスになる場合があります。
なにごともほどほどにですね。
また、長く使用して来ますとサンゴ砂のまわりに微生物の膜ができてサンゴ砂が付け出さなくなりPHを保つ働きが弱くなりますので定期的に水洗いをするか、ザッと熱湯をかけて上げると効果を持続できます。
それでも3年を過ぎましとさすがに溶けだす成分が無くなってきますので新しいものと交換してください。
こんな風にお使いいただきますと、グッピーの飼育を楽にしてくれる必需品です、参考になりましたら。
*最近マンションなど高層の建物や地域によりましては水道水自体かなりアルカリ性の強い場合があるようです、できましたら簡単な測定器で結構ですので一度お使いになる水道水など測定されてご使用いただくことをお勧めします。