コブラの交配例
    ・コブラのリボンタイプを作出してみる! Part 4


ノーマル種をリボン種にしてみる。
ドイツイエローのリボンを筆頭にリボンタイプの表現は鰭先が伸びる傾向にあり豪華なものです。
ここでの交配はコブラのノーマル品種をリボンタイプにして見ようとおもいます。
リボン表現をどう加えていくのか?
リボン表現のオスはゴノボジュウムが長く伸びてかかりにくいというよりリボンのオスを交配に使うのは非常に難しくなります。
そこでリボン表現を持ちこむのにはリボンのメスを交配に持ちいます。
ここでの交配ではグラスコブラのオスにレッドグラスリボンのメスを交配させてコブラのリボンを狙います。

  

グラスコブラのオスにレッドグラスリボンのメスを交配させる





得られたF1の仔です、すでにリボンを表現しています。   

上の画像でご覧いただきましたようにF1個体でリボン表現が現れてきます、またこの交配に使ったコブラ種の場合やはりF1個体はコブラの表現になっています。
このコブラ表現のように交配してすぐに次の代で表現がスからオスに表現が受け渡されて行く表現はY型表現と言われています。
一度交配しただけで簡単に表現をバトンタッチ出来るので扱いやすく楽しめます。

ここでリボン表現も次の代ですぐに表現が現れていますが、100%の個体に現れる訳ではなくまた、メスにも表現が現れますので異なった遺伝的な構造です。
リボン表現の場合F1個体で表現の出現は50%くらいで、リボンのオスは交配に不向きですから出現するノーマル個体で次の代をとっていきます。

リボンは見た目に豪華で魅力的ですがリボンと交配させる目的にはこのような豪華さだけではなくリボンの血を入れることで尾開きが良くなる傾向がありリボンにしなくても交配させる意味は大きいものがあります。

1個体をご覧いただきまして尾びれの赤色の表現が見当たりません、レッドグラスと交配させた訳ですから基本的に尾びれには赤色の表現がでてよいのですが、これはコブラの影響です。
コブラの遺伝的要因は赤を抑える働きがあり、交配させたレットグラスの持っている赤色の遺伝的要因の強さにもよるのですが交配結果にはこの赤色には多少のバラツキがでます。

コブラリボンができあがりました。
このようにひと品種リボン品種を持っていますと他の品種をリボンタイプに展開することができます。
体質改善と豪華さを合わせてお楽しみいただけると思います。