グッピー水槽での水草育成は時代の最先端? Part 2


まず私どものラウンジのグッピー水草水槽のシステムをご紹介してみましょう。
ラウンジの水草水槽は非常に簡単なシステムで維持されています。
お出かけいただいた方はご覧になったと思うのですが、私どもでいういわゆるカップフィルターのみで維持されています。
フィルターに送るエアー量はかなり絞ってあり夜間グッピーが酸欠を起こさない程度です。

光量は、水槽サイズ900X300X360(高さ)で30ワット植物育成ランプ1灯と30ワット三波長系ランプ(パルックのようなタイプ)1灯普通の光量です、照明時間は約7時間ほどです。

このサイズ1800X450X36(高さ)では、植物育成用ランプ20W3本・三波長ランプ20W3本です。

底砂はかなり細かめで砂にアルカリ分を含んでいるため水質は弱アルカリ性になっています、大体PH値で7.3〜7.5ぐらいです。
水温は低め18〜23度くらいになっています(夏場は自然まかせです)
水草は一面に植え込むようにしています。
水替えは大体年に2回ほど全量の三分の一ぐらいです。
二酸化炭素は添加していません。

これで育つ理由は………
まず前回の項でお話いたしました水草の育つ環境の変化が一つ上げられます。
最近の水草は弱アルカリ性の水質の方が良く育ちますから、一昔前のように二酸化炭素を添加しながら飼育槽のPH値を弱酸性にしないということです。
ネオンテトラやラスボラのような小型の魚と水草を合わせるのと違いグッピーの場合は水草水槽で飼育するとどんどんと繁殖していきます。
これもポイントの一つです、繁殖した多くのグッピーたちがある意味で生きた二酸化炭素拡散装置のように働きます。
グッピーから排出された二酸化炭素は光のある状態では水草に吸収され、グッピーに餌を与えた場合のような多量に二酸化炭素が排出された場合などは水草から酸素が放出される様子がみられます。
しかし水草は夜間は呼吸をはじめて光のある場合と反対に酸素を欲しがり二酸化炭素を排出しますので、ゆっくり弱くとエアーレーションをして夜間酸欠にならない程度にしてエアー量のバランスをとるのがポイントです。
このような簡単な設備でこうした様子が見られるのはグッピー水槽の特権でありましょう。

そうですね、捕捉するとすれば水草1本が二酸化炭素を酸素に処理する量はしれています、とにかくこのようなシステムて水草とグッピーを楽しむには水槽に植えられるスペースにまんべんなく十分な水草が必要だということを認識しておいてください。

こうした育成方法は時代の先端?
今までの水草水槽は大変に多くの設備と費用がかかりました。
今までお話したシステムは時代と共に変化していくというか順応してきている水草や水槽としてのビオトープの解明観察から可能になってきているものです。
水草が本格的にアクアリュームに持ち込まれてきた初期の時代では考えることも出来なかったものです。
また後日お話しようとおもいますが、「とてもじゃ無いがわけわからん」とおっしゃったお客様も居られましたが人気のカップフィルターもこのシステムに一役かつています。
設備による力技ではなく生体とのバランスをとるという手法がこうしたスタイルを産んできったといえます。
うるさいことをいわづに気楽に楽しめ手がかからない時代が来つつあるということです、次回はグッピーの自然繁殖をたのしむです。